「つながりたい」気持ちが学びを生む 〜社会的欲求 (人間関係と文化的つながり)〜「マズローの欲求5 段階説 × EYLF (Outcome 2)」Vol.④

育児&幼児教育サポーターのUmiです😊

 

子どもたちを見ていると、こんな場面に出会うことがあります。

みんなで遊んでいる輪のそばに立っているけれど、声をかけられない子。

「仲間に入りたい」気持ちはあっても、それをどう表現すればいいか分からず、もじもじしている姿。

そんなとき、大人は「入れてって言えばいいのに」と思ってしまうかもしれません。

でも、実はその子なりに、心の中で一生懸命に葛藤しているのです。

 

♦︎「仲間に入れて」が言えない背景には?

子どもが「一緒に遊びたい」と思っていても、自分から声をかけられないことは珍しくありません。

それは、単なる“恥ずかしがり屋”というよりも、「断られたらどうしよう」という不安や恐れがあるからなのかも。。。

また、自分と他の子との関係性や、遊びのルールの理解がまだ不十分な場合もあります。

「今、話しかけても大丈夫かな?」と空気を読んでいたり、他者との距離感を測っていたり…。

そんな心の動きがあるからこそ、“仲間に入る”という行為は、子どもにとって大きな一歩です👣

この「つながりたい」という気持ちは、マズローの欲求段階説で言う“社会的欲求”にあたります。

人は、誰かと関わり、理解され、受け入れられることで安心し、自分らしさを発揮できるようになるのです。

 

♦︎ EYLFが大切にする「共同性」と「多様性」

オーストラリアの幼児教育において、こうした“つながる力”はとても大切にされています。

EYLF(Early Years Learning Framework)のOutcome 2では、以下のような姿が子どもの成長として挙げられています。

  • 他者との関係の中で、自分の役割や立場を学ぶ
  • 異なる文化的背景を持つ人々への理解や尊重を育む
  • 協力・共有・交渉といった関わりのスキルを身につける

これは、「みんなと同じになること」ではなく、「一人ひとりの違いを認め合いながら、“つながりの中で自分を活かす”」ということ。

子どもたちは、日々の小さな関わりの中で、人との信頼関係や社会的スキルを少しずつ学んでいきます。

 

♦︎ 家庭でもできる「社会的なつながり」を育む工夫

こうした力は、保育園や幼稚園だけでなく、家庭でも丁寧に育むことができます。

たとえばこんな関わり方、意識してみませんか?

  • 「ありがとう」「ごめんね」「どうぞ」など、やりとりの言葉を日常でたくさん使う
  • 家族との会話に“相手の気持ち”を想像する問いかけを取り入れる(例:「おばあちゃん、喜んでくれたかな?」)
  • 絵本や遊びを通して、いろんな人の視点に触れる機会を増やす

社会性は、正しさを教え込むのではなく、日々の関係性の中で“体験”を通じて育まれるものです。

だからこそ、うまくいかない日があっても気にしない!

子どもが人との関係の中でつまずいたとき、「大丈夫、一緒に考えようね」と寄り添うことが、いちばんの学びになります。

 

 

♦︎ つながることで、学びが深まる

子どもたちが安心して人と関わり、思いを伝え、受け取る経験を重ねていくこと。

それは、単なる“人付き合い”を超えて、子ども自身の「学ぶ力」を育てる大きな土台になります。

“つながりたい”という気持ちは、子どもたちが生きる力そのもの。

その気持ちを大切に育てていきたいですね🌿

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊

 

今日もみんなが笑顔で過ごせて
穏やかに熟睡できますように🩵

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