「ごめんね」じゃなくて「楽しんできてね」登園時の声かけで子どもの自己肯定感が育つ理由

育児&幼児教育サポーターのUmiです😊

 

朝の保育園や幼稚園への送り迎え。

忙しい毎日の中で、子どもと離れる瞬間に「ごめんね」「ママ(パパ)お仕事で行かなきゃいけないの、ごめんね」とつい口にしてしまう方は多いのではないでしょうか。

私自身、長年ベビーシッターや保育の現場に関わる中で、たくさんの親子の“離れる瞬間”を見てきました。

その中で気づいたのは、「ごめんね」という言葉が、子どもにも親にもじんわりとした罪悪感を残してしまうということ。

今日は、登園時に「ごめんね」ではなく「楽しんできてね」「ママもお仕事楽しんでくるね」と伝えることの大切さと、そのメリット・デメリットについてお話しします。

 

◆ なぜ「ごめんね」と言ってしまうのか?

「泣いている我が子を置いて仕事に行くのがつらい」

「寂しい思いをさせて申し訳ない」

「もっと一緒にいたいけど、やむを得ない事情がある」

親の中にはさまざまな葛藤があります。

その感情の現れが「ごめんね」という言葉になるのは、ごく自然なことです。

でも、その言葉を毎日のように聞いて育つ子どもには、どんな影響があるのでしょうか?

 

◆ 「ごめんね」が与える可能性のある影響

  • 子どもが「保育園=かわいそうな場所」だと感じる
    →「本当は行かない方がいい場所なのかも」と思う可能性があります。
  • 自分の気持ちより、親の感情を優先するようになる
    →「ママ(パパ)が悲しそうだから、自分が泣いちゃダメ」と本音を押し込めてしまうことも。
  • 罪悪感のバトンが受け渡される
    →親の「申し訳なさ」がそのまま子どもに伝わり、「自分のせいでママが悲しんでいる」と思ってしまうことも。

もちろん、親の愛情があるからこその「ごめんね」なのですが、日々の積み重ねは、子どもの自己肯定感や情緒の安定にも影響していきます。

 

◆ 「楽しんできてね」「ママ(パパ)も頑張ってくるね」と伝えるメリット

1. ポジティブな別れの習慣が身につく

→お互いに前向きな気持ちで一日をスタートできるようになります。

2. 子どもに安心感と信頼感が育つ

→「ママ(パパ)も自分もそれぞれ大事な一日を過ごしている」と感じられます。

3. 子どもが主体的に園生活を楽しめるようになる

→親に“心配される存在”ではなく、“信頼されている存在”として自分を感じるようになります。

4. 別れ際の涙が減っていくことも

→子どもは親の表情や言葉から多くを感じ取ります。明るく送り出してもらえると、気持ちが切り替えやすくなるのです。

 

◆ とはいえ、いつも笑顔で送り出せるとは限らない

子どもが泣き止まない日もあるでしょう。

自分自身も仕事や生活のストレスで、明るい気持ちになれない日もあります。

そんな時は、無理してポジティブな言葉を言おうとしなくて大丈夫。

「ママ(パパ)も寂しいけど、○○が楽しんでくれたら嬉しいな」

「今日も先生とたくさん遊べるといいね」

そんなふうに、自分の気持ちも大切にしながら、少しずつ“安心して離れられる関係”を育てていけたらいいですよね。

 

◆ 子どもとの“離れる瞬間”は、信頼を育むチャンス

毎日の登園は、ただの習慣ではありません。

「あなたを信じてるよ」「大丈夫だよ」と、言葉と態度で伝える大切な時間です。

「楽しんできてね」「応援してるよ」「ママ(パパ)も頑張ってくるね」

そんなシンプルな言葉が、子どもにとってどれほど大きな力になるか。

それは、日々の積み重ねの中で、きっと実感できると思います。

 

✏️あとがき

わたしがオーストラリアで保育の仕事をしていたとき、ほとんどの親が登園時に「Have fun!」「See you soon!」「Have a great day!」と、笑顔で声をかけていました。

別れ際にはハグとキスをして、「I love you😘」と愛情たっぷりに伝えるのが当たり前の光景でした。

その文化が、子どもたちの“自信”や“自立心”、そして「自分は愛されている」という深い安心感を育んでいたのを、今でもよく覚えています。

日本でも、少しずつこうした声かけや愛情表現が広がっていけばいいなという思いで、この記事を書きました。

 

今日もみんなが笑顔で過ごせて
穏やかに熟睡できますように🩵

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