“追う”人生でも、“追われる”人生でもなく── 自分基準で生きる力を、子どもと一緒に育てよう

育児&幼児教育サポーターのUmiです😊

 

先日、アメリカに住む日本人の友人と話していたとき、印象的な気づきがありました。

話題はふと「人の生き方や価値観」のことになり、こんな会話に…

 

「アメリカ人って、競争がすごくて、いつも何かを“追って”る感じがするよね。成功とか、キャリアとか、他人より上に行くことを目指してるっていうか。」

 

「たしかに。でも日本人って、逆に“追われて”る感じがする。時間に追われ、世間体に追われ、“こうあるべき”という空気に飲まれてる感じ。」

 

なんだか真逆のように聞こえるけれど、どちらも共通して「自分」ではなく「外」を基準にして生きている。

アメリカでは「他人より上に行くこと」「勝ち負け」の基準、

日本では「他人からズレないこと」「空気と常識」の基準。

 

どちらも、周囲の目や期待、社会の価値観が“ものさし”になっている。

 

 

そんな話をしている中で、私は改めて思いました。

私自身、今までできる限り“自分の感覚”に正直に生きることを大切にしてきたけれど、
ふと気づくと、知らず知らずのうちに、周囲の空気や期待に影響されそうになることもある。

だからこそ、自分の軸を問い直しながら、何度でも“自分に還る”ことが大切なんだな、と。

 

そして、同時に強く思ったのです。

子どもたちには、最初から“自分の感覚”を信じられるように育ってほしい。
誰かの期待や常識に合わせるのではなく、自分で感じて、自分で選んで、自分で生きていけるように。

 

そのためには、「自分で考え、自分で選び、自分で感じる力」を、子どものうちから育てていくことがとても大切だと感じます。

 

 

ここで思い出すのが、私がオーストラリアで出会った幼児教育の在り方です。

特に、EYLF(Early Years Learning Framework)という指針は、子どもを“個”として尊重し、その子の「ありのまま」を育てる考え方が根底にあります。

EYLFの中核にあるのは、次のような考えです:

  • 子どもは生まれながらにして有能な学び手である
  • 子ども一人ひとりが、ユニークな背景と可能性を持っている
  • 保育者は“教える”のではなく、“共に探求し、観察し、対話する”存在である

これはまさに、自分の内側とつながる力を育てる教育だと感じました。

 

オーストラリアでは「Play-based learning(遊びを通した学び)」が主軸になっていますが、これも子どもの興味や好奇心を尊重するもの。

遊びの中で「自分で選ぶ」「自分で試す」「自分で感じる」という力が自然に育っていきます。

こうした教育を受けた子どもたちは、大人になったときにも「誰かの期待通りに生きる」のではなく、

「自分は何が好きか」「どう生きたいか」を大切にできる人に育つと私は信じています。

 

 

今の社会は、目まぐるしく変化しています。

AIが生活の一部になるどころか、将来的には「なくてはならない存在」になるかもしれません。
どんな職業が残るのか、どんな能力が必要になるのか…そんな予測すら難しい時代です。

だからこそ、決まった型にはめる教育ではなく、「その子自身の力」や「適応力」を育てる教育こそが、未来への最善の準備になるのではないでしょうか。

 

「何かを追う人生」でもなく、「何かに追われる人生」でもなく。

自分の感覚を信じて、自分で人生をデザインしていく。

それは、大人にも、子どもにも必要な生き方だと思います。

 

そして願わくば――

子どもたちに「自分基準で幸せを選ぶ力」を育てていく過程で、
私たち大人自身も、「もっと自分らしく生きていいんだ」と再確認しながら、
共にシフトチェンジしていけたら素敵だな、と思っています。

子どもと一緒に、自分基準の幸せを実現していく。

それは、今この時代だからこそできる、新しい生き方かもしれません。

 

今日もみんなが笑顔で過ごせて
穏やかに熟睡できますように🩵

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